エマージングリスク

 NXグループでは、3~5年以上の長期的視点で将来的に事業へ重大な影響を及ぼす可能性がある新たなリスクを、エマージングリスクとして定義しています。
その中で、「地政学的分断に伴う物流・事業環境変化リスク」と「デジタルディスラプションによる競争環境変化リスク」を主要なエマージングリスクとして、以下のとおり特定しています。

リスク名 リスク分類 リスク内容 事業への影響 リスク対応策
地政学的分断に伴う物流・事業環境変化リスク 地政学
  • 地政学的な緊張の高まりや国家間の政治・安全保障・経済政策を巡る分断の進展により、貿易ルールや物流ルート、運賃、各種規制が中長期的に変化する可能性があります。
  • これらの変化は現時点では不確実性が高いものの、将来的に当社グループの物流ネットワークや事業運営の前提条件に影響を及ぼす可能性があり、エマージングリスクの一つとして認識しています。
  • 本リスクが顕在化した場合、各国の政情不安や紛争等を背景に、エネルギー供給や主要物流ルートの安定性が低下し、輸送遅延や運賃上昇が発生する可能性があります。
  • また、貿易規制や国境管理の強化により、従来の物流ルートの見直しや再構築が必要となり、追加的なコストやリードタイムの変動が生じる可能性があります。
  • これらの変化は、顧客企業の需給動向やサプライチェーン戦略にも影響を及ぼし、当社グループの取引機会や収益性に中長期的な影響を与える可能性があります。
  • さらに、海外M&Aにおいては、投資先国の政策・規制環境の変化により、PMI(統合プロセス)の進捗や想定シナジーの実現に不確実性が生じる可能性があります。
  • 当社グループでは、本リスクについて、地政学動向や政策・規制環境の変化について継続的な情報収集およびモニタリングを行っています。
  • 現時点では不確実性が高いことを踏まえ、輸送モードや物流ルートの多様化、複数キャリアの活用等を含めたネットワークの柔軟性向上に向けた対応について検討を進めています。
  • また、将来的な事業環境の変化に備え、関係部門が連携し、事業への影響や対応方針を検討できる体制の整備を進めています。
  • 海外M&Aについては、投資先国の政策・規制動向が与える影響を踏まえ、PMI(統合プロセス)の進捗管理やガバナンスの在り方について、継続的な見直しを行っています。
デジタルディスラプションによる競争環境変化リスク テクノロジー
  • 物流業界では、デジタルフォワーダーやデジタルプラットフォーマーの台頭、ならびにAI・自動化技術の進展により、事業環境が中長期的に変化する可能性があります。
  • 当社グループでは、こうした変化への対応が遅れた場合、顧客との接点や価格決定力の低下、業務効率面での競争力に影響を及ぼすおそれがあると認識しており、将来の事業運営に影響を与え得るエマージングリスクの一つとして認識しています。
  • また、AIや自動化に関する法規制やガイドラインの動向によっては、事業運営や業務プロセスに一定の影響が生じる可能性があります。
  • 本リスクが顕在化した場合、当社グループの事業において、顧客獲得力や価格決定力の低下、ならびに取扱物量の減少につながる可能性があります。
  • また、デジタル化や自動化への対応が遅れた場合、業務効率やコスト競争力の面で相対的に不利な立場となり、収益性に影響を及ぼすおそれがあります。
  • さらに、AIや自動化に関する規制対応が不十分である場合、事業運営上の制約や追加的な対応コストが発生し、中長期的な事業展開に影響を与える可能性があります。
  • 当社グループでは、本リスクについて、全社的なリスクマネジメントの枠組みのもとで継続的に状況を把握し、事業への影響について検討を行っています。
  • デジタル技術の活用や業務プロセスの高度化については、現場の実行性や業務特性を踏まえながら、段階的な対応を検討しています。
  • また、競争環境や関連する規制動向について情報収集を行い、必要に応じて対応策を検討できる体制の整備に取り組んでいます。
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