~災害時に「ものづくり」を止めない物流体制を構築~
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:竹添進二郎 以下、日本通運)は、FA機器の世界的トップメーカーであるSMC株式会社(社長:髙田芳樹 以下、SMC社)と、国際輸送BCPサービスに関する協定を締結しました。本協定により、南海トラフ地震などの大規模災害時にも安定した国際輸送ルートを確保し、「ものづくり」を止めない体制を構築します。
(写真左から 日本通運執行役員 安藤恒夫、SMC取締役執行役員 サミエル・ネフ氏、日本通運執行役員 奥平幸三)
【国際輸送BCPサービスの概要と特徴】
本サービスは当社が6月に発表したもので、日本通運の全国の営業倉庫1,050拠点、全流通施設2,130拠点という国内最大級のネットワークを活かし、被災を免れた拠点や動線を活用して安定したサプライチェーンを確保します。日本各地の倉庫で荷受け・通関後、釜山へ転送。NX韓国の釜山港倉庫(NX韓国BGLC倉庫)をハブとし、保税在庫管理や仕分けを行い、欧米・アジア・中東・アフリカなど世界各国への輸送ルートを確保します。さらに、釜山から仁川空港を経由した航空便利用も可能とし、緊急時の多様な輸送ニーズに対応します。本サービスは、輸出だけでなく海外から日本への輸入にもご利用いただけます。
(国際輸送BCPサービス イメージ図)
【協定の概要】
SMC社は半導体・自動車から医療・食料など幅広い分野の製造設備を動かすFA機器のトップメーカーであり、その製品は世界中の生産現場で不可欠な役割を果たしています。災害時に物流が途絶すれば、国内外の生産活動に大きな影響を与えるため、安定した輸送ルートの確保が不可欠です。同社は本サービスの仕組みを高く評価し、「災害時にものづくりを止めない」という理念に共感したことから、本協定の締結に至りました。本協定では、SMC社の国内6工場から各国への輸出貨物を対象に、平時・有事を問わず、安定した国際輸送を確保します。
両社は今後、防災訓練や運用検証を定期的に実施し、特定の港に限らず、複数の地方港での検証を行うことで、協定の実効性をさらに高めていきます。
NXグループは、グローバルネットワークを活用し、代替輸送ルートや多様な輸送モードを組み合わせたBCP対応ソリューションを提供することで、お客様の事業継続を支えてまいります。
【関連リリース】
■NX東アジアリージョン、韓国の釜山港と日本の地方港を活用した2024年問題に対応する新たな国際海上輸送サービスを開始
https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2023/20231214-1.html
■日本通運、南海トラフ地震に備えた新たな国際輸送BCPサービスを開始
https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2025/20250620-1.html
<本件に関するお客様お問い合わせ先>
日本通運株式会社 FBU 国際海運統括部 海運販売企画グループ
TEL:03-5801-2572 E-mail:nittsu-sp.airsea_team@nipponexpress.com