鉄道利用運送事業における、コンテナ貨物運賃料金および混載荷物運賃料金の改定について
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:竹添進二郎 以下、日本通運)は、2024年4月1日(月)より、鉄道利用運送事業における「コンテナ貨物運賃料金」および「混載荷物運賃料金」を改定いたしましたのでお知らせします。
- 改定の理由
日本通運の鉄道貨物輸送の運賃・料金は2017年(平成29年)に、標準鉄道利用運送約款の改正にともない、「待機時間料」、「燃油サーチャージ」の新設ならびに、附帯料金に積込料や取卸料を明記するなど「運賃料金の適用方」の改定を行いました。2019年(令和元年)には、「発送料と到着料」を改定するとともに新たに「休日割増」と「夜間・早朝割増」を設定し、ドライバー不足の顕在化など物流業界を取り巻く経営環境の変化に対応してまいりました。
昨今、「物流業界における2024年問題」への対応や「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて、鉄道貨物輸送のさらなる需要増加が見込まれます。これを受けて、鉄道貨物輸送をより安定的に供給していくためには、トラックで実施している貨物駅とお客様間の輸配送をより効率的に運用していくことが必要となります。
このような背景から、貨物駅に到着する貨物の時間波動を平準化し、限られた資源を効率的に活用・運用するため、時刻指定貨物に対して下記の通り割増料金を新設いたします。
なお、2024年4月1日より日本貨物鉄道株式会社が基本運賃を6%改定することから、当社の運賃料金のうち、鉄道運賃を含む運賃となっている「混載荷物運賃料金」については、同率の改定を併せて実施いたします。
日本通運は引き続き、作業条件に応じた適正な料金収受に努めるとともに、鉄道、トラック、海上、航空輸送などのあらゆる輸送モードを有機的に活用するモーダルコンビネーションを推進することで2024年問題に対応し、お客様の物流ニーズに応えてまいります。
- 実施日
2024年4月1日(月)受託分より適用開始
- 改定内容
- 「コンテナ貨物運賃料金」および「混載荷物運賃料金」共通
- 割増種別の新設
(1)午前指定割増(1割増)
開始または終了する時間帯を午前中として指定する作業
(2)時刻指定割増(2割増)
開始または終了する時刻を指定する作業
- 運賃料金の適用方
午前指定割増と時刻指定割増の割増種別の新設に伴い、該当する適用方を追記
- 「混載荷物運賃料金」のみ
- 基準料率の改定
混載荷物運賃料金のうち鉄道部分に該当する部分の基準料率を6%増額改定