重要課題(マテリアリティ)
サステナブル・ソリューションの開発・強化

NXグループがこの重要課題に取り組む理由

あらゆる企業において自然環境や社会・産業の持続性の重要度が高まっている中、NXグループは、顧客や物流業界が直面する環境配慮などの社会課題の解決に貢献するサービスを提供しています。これは、お客様のニーズに対応した新しい価値の提供でもあり、当社グループにとって、顧客数・取引量を増加させる事業の成長機会でもあります。

重要課題の取り組みの詳細と企業価値へのつながり

重要課題の取り組み状況

●DX推進によるロジスティクス・ソリューションの強化

・NXグループが考える両利きのDX戦略

NXグループは、デジタルを活用し現業を効率化·省人化する「デジタル化」と、未来の柱になり得る事業領域の「DX」を進める、両利きの「DX戦略」を描いています。そしてDX戦略を推進するための体制として、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社の経営戦略本部の傘下にDX 推進部を設置しています。
DXを推進するにあたり、デジタル化の先にDX に着手するといったステップ論ではなく、実行フェーズであるデジタル化と、シード発掘段階であるDX を並行して進めていく必要があると考えています。
既存事業の改善や効率化で会社を強くする「守りのデジタル化」の取り組みと、付加価値の創造を目的とした「攻めのデジタル化」を連携させていく過程で蓄積されたデータを活用して、当社グループの考えるDX という新たなステージに挑戦します。

・DX 推進による新規事業の創造

近年のデジタル環境の発展に伴うサプライチェーンの変化に対応し得るよう、NXグループは、IT・デジタル技術を駆使することでロジスティクスの柔軟化・最適化に取り組んでいます。
このような状況の中、当社グループは、国際輸送におけるデジタルフォワーディングサービスとして、オンラインで運賃見積もりが可能な「e-NX Quote」および商流全体の輸送状況のトラッキングができる「e-NX Visibility」をリリースしました。2024年2月時点で、35ヵ国・地域での国際輸送に対応しており、CO2排出量計算ツール(NX-Green Calculator)とも連携し、運賃の他にCO2排出量計算も可能としました。

Topic

物流倉庫での搬送作業の効率性と安全性を向上させる、フォークリフトの自律遠隔搬送ソリューションを開発

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社は、物流における商品の運搬や積み下ろしなどフォークリフトを活用した倉庫内作業の効率性と安全性を向上させる自律遠隔搬送ソリューションを日本電気株式会社(NEC)と共同で開発しました。
本ソリューションでは、アクチュエータ、カメラ、センサなどを既製のフォークリフトに後付けすることで、シミュレーションによる状況に応じた搬送ルートの自動設計や安全性を確保したフォークリフトの自律遠隔搬送を可能とします。さらに、複数拠点にある複数台のフォークリフトを遠隔から少人数で集中管理できるようにすることで、人手不足を解消し、安全性の向上など持続可能な物流の実現に貢献します。
今後は、当社グループの現場への導入および本ソリューションの外販、オペレーションサービスの展開を目指していきます。

自律遠隔制御対応のフォークリフト

遠隔操作イメージ

本マテリアリティに対するその他の取り組みについては サステナビリティデータブック[PDF 16,770KB]をご確認ください。