重要課題(マテリアリティ)
グローバル・サプライチェーンの強靭化

NXグループがこの重要課題に取り組む理由

自然災害・感染症・サイバーテロ、慢性的な人手不足などさまざまなリスクが高まる中で、社会基盤であるグローバル・サプライチェーンを支えるNXグループとしては、いかにサプライチェーンの持続性・効率性・健全性を向上させ、強靭化を図っていくかが重要な課題となっています。
当社グループは、リスクの発現を予防するリスクマネジメントや非常時の事業継続性を向上させるための危機管理、人とデジタルの調和によるロジスティクスの高効率化などの取り組みなどによって、途切れないサプライチェーンの持続的な提供を目指します。

重要課題の取り組みの詳細と企業価値へのつながり

重要課題の取り組み状況

●DX推進によるロジスティクスの高効率化、高品質化、高収益化

・業務の効率化

NXグループは、グループ全体で専門性の高いノウハウを展開し共に成長することを目指して、デジタル導入による事業改革や事業創造に積極的にチャレンジしています。
2023年度は、AIと量子技術の活用に強みを持つ株式会社グルーヴノーツのMAGELLAN BLOCKSの活用検討を実施しました。

当社グループは2024年3月にグルーヴノーツ社に出資しており、当社グループ内の人員・車両運用・倉庫保管の最適化を図っていくとともに、お客様の生産計画および需要予測を考慮した最適な輸送モードの選択などへの活用を検討し、集積されたデータに基づく新たな価値の創造を目指します。
今後も、事業改革や事業創造に係る社内外の優良事例を共有し、生産性向上に大きく貢献する領域・方法を見極め、水平展開に向けた実証検証を実施していく予定です。

・DX推進人財の育成/ 啓蒙

新たに求められる専門スキルを修得した従業員が活躍し、評価され、自律分散的にDXに取り組んだ結果、人とデジタルの調和した企業グループとなることを目指し、DX推進人財の育成や啓蒙活動を推進しています。
2023年度には、DXを推進する4種のDX人財を定義し、また、グループ58,000人を対象とした新たなDX人財の育成プログラムを開始しました。
2024年度には、DX人財育成プログラムの1つであるDXプロジェクトリーダー研修の規模を拡大するほか、グローバル展開や他のDX人財を育成する研修の実施も検討しています。
また、グループ全体へのDX浸透に向けて、グループポータルサイトを構築し、DXに関するさまざまな知見・情報や取り組み事例をNXグループ内に共有しています。さらに双方向の情報共有や交流を目的としたDXコミュニティ(DX for ALL)を開設し、ナレッジの共有、意見交換、ビジネスアイデア創出などを実施しており、今後もコミュニティの活性化によるイノベーション創出の加速を図ります。

本マテリアリティに対するその他の取り組みについては サステナビリティデータブック[PDF 16,770KB]をご確認ください。