NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:竹添進二郎)は、2025年度の鉄道コンテナ取り扱い実績を取りまとめました。
| 実 績 | 前 同 | 対前同 | |
|---|---|---|---|
| 鉄道コンテナ取扱個数 | 1,361,010個 | 1,356,973個 | +0.3% |
◇概 況
2025年度の通運事業は、「物流の2024年問題」や「脱炭素に向けた動き」などを背景に、31FTコンテナを中心としたモーダルシフトが加速しました。一方で、物価高による消費の伸び悩み、激甚化・頻発化する自然災害による列車運休、農作物の不作などの影響を受けました。取扱個数は約136万1千個となり前年を僅かに上回る微増に留まりましたが、料金改定交渉の継続などの様々な増収施策により、事業売上高は約715億8千万円(対前同比+3.7%)となりました。取扱品目別では、専用列車の増発による「自動車部品」や、流通拡大に伴う東北地方発の「米」が大幅に増加しましたが、「清涼飲料水・ビール」「青果物・農産品」などの品目は前年を下回りました。
自然災害による列車運休は、依然として通運業界の課題であり、2025年度も北海道や九州地区では数週間にわたる線路寸断が発生しました。代行トラック等による迂回輸送を実施したものの、災害発生地域のお客様を中心にサプライチェーンへ大きな影響を及ぼしました。安心・安定して利用できる環境整備(BCP対策)のさらなる強化が求められています。当社では、「官民一体BCP会議」を通じた船舶・トラックのバックアップ体制の強化、当社独自の代行トラック体制の整備、モーダルコンビネーション型輸送サービス「Sea & Rail」を活用した輸送ルートの複線化、大手物流事業会社との協業推進、気象予測会社のデータ活用など、災害時の輸送信頼性向上に向けた取り組みを進めています。
商品開発面では、「物流から新たな価値を創る」というNXグループ企業理念のもと、マーケットイン型の商品づくりを推進しています。2022年3月に運行を開始した、貸し切り鉄道貨物輸送サービス「NXトレイン」は、2025年度も積載率約90%を維持しました。引き続き、お客様のモーダルシフト推進と環境負荷低減に貢献していきます。また、異業種ラウンド輸送の確立による車両・鉄道輸送力の効率的運用や、情報サービス「鉄道コンテナNAVI」の利用拡大などを通じて、お客様のサステナビリティ経営と事業継続性の両立を推進しました。加えて、新技術活用の取り組みとして、2025年度にJR貨物をはじめとした関係各社と共同で自動運転トラックと鉄道貨物輸送を組み合わせたモーダルコンビネーションの実証実験を実施しました。今後も関係各社との連携を継続し、技術の進展や市場環境を注視しながら、新技術の活用可能性を検討してまいります。
安全面では、NXグループ安全理念「安全はすべてに優先する」に基づき、交通事故や労働災害の防止策を強化しました。通運事業においては、コンテナ積載貨物の偏積防止、私有コンテナの管理強化、貨物駅構内での事故・災害防止に向け、JR貨物や関係団体、社内各部門と緊密に連携しています。定期的な社内教育や会議を通じて安全意識の向上を図り、公共輸送である鉄道輸送の安全性を継続的に確保することで、お客様や社会からの信頼を維持し、安定した事業運営を実現してまいります。
NXグループは、今後も物流の効率化と環境負荷低減を着実に進めるとともに、様々なサービスと鉄道輸送を組み合わせた新商品の開発を継続し、通運事業のさらなる強靭化と持続可能な成長を目指して取り組んでまいります。