ニュースリリース

日本通運、村田製作所・ロームと連携し
電子部品業界初のEVトラックによる共同輸送を開始

~温室効果ガスの排出を削減し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献~

 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:竹添進二郎 以下、日本通運)は、株式会社村田製作所(以下、村田製作所)、ローム株式会社(以下、ローム)と連携し、日本通運が所有するEV(電気自動車)トラックを活用した共同輸送を電子部品業界で初めて(*1)開始します。本共同輸送におけるEVトラックの1日あたりの走行距離は約210㎞であり、国内におけるEVトラック輸送としては最長クラス(*2)となります。それに伴い、2025年7月17日に、共同輸送の出発式を村田製作所 大阪ロジスティクスセンター(北港ロジスティクスセンター)にて実施しました。

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7月17日 出発式の様子
左から、日本通運執行役員関西アカウントセールス部担当 岡本 俊一、ロームSCM本部本部長 堀江 佳孝氏、
村田製作所執行役員モノづくり統括部統括部長 寺村 晃一氏

■ 背景と目的

 近年、気候変動対策の重要性が高まる中、貨物自動車におけるCO2排出量は日本全体のCO2排出量の7.4%を占めており(*3)、環境負荷低減への取り組みが急務となっています。NXグループは、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、気候変動への対応強化を重要課題(マテリアリティ)の一つと位置づけ、お客様のCO2排出量削減に貢献する商品・サービスの創出に取り組んでいます。また、これまでハイブリッド車やEVトラック、FCEVトラック(水素燃料電池車)などの環境配慮車両を日本国内で12,000台以上導入し、自社事業におけるCO2排出量削減に努めてきました。
 日本通運は、村田製作所とロームよりEVトラック共同輸送スキームについてご相談をいただき、3社で協議を重ねてまいりました。その結果、温室効果ガスの排出削減、輸送コストの抑制、積載効率の向上を同時に実現する新たな物流モデルとして、今回の共同輸送が実現しました。
 本共同輸送におけるEVトラックの1日あたりの走行距離は京都大阪間を往復する約210㎞であり、国内におけるEVトラックの輸送としては最長クラスとなります。

■ 共同輸送の概要

開始日 2025年7月17日
運行区間 関西国際空港、ローム 京都物流拠点、村田製作所 大阪ロジスティクスセンター、関西国際空港間で運行(途中充電2回含む)
今後の展開 順次エリア拡大を予定
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 NXグループは、今後も長期的な視点でサステナビリティ経営を推進し、事業活動を通じて気候変動対策に取り組むことで、人々のより良い暮らしと持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

*1、2:村田製作所・ローム・日本通運調べ(2025年7月時点)
*3:環境:運輸部門における二酸化炭素排出量 - 国土交通省 より
*4:村田製作所 輸出品および輸入品の共同輸送は今後導入予定