~先進技術賞、奨励賞も受賞し、持続可能な社会実現に貢献~
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:竹添進二郎 以下、日本通運)は、一般社団法人日本物流団体連合会主催の第26回物流環境大賞表彰において、「物流環境大賞」、「先進技術賞」、「奨励賞」を受賞しました。
【物流環境大賞】
案件名 | 青森県産りんご モーダルシフトの取り組み |
受賞者 | 日本通運株式会社、つがる弘前農業協同組合、日本貨物鉄道株式会社 |
概要 | JAつがる弘前から全国へ発送されるりんごをトラック輸送から鉄道輸送へ切り替えた大規模なモーダルシフト案件です。同りんごはブランド力を活かして全国各地に出荷されていますが、その遠距離輸送の安定性を将来にわたって確保していくため、荷主・物流事業者が一体となってこの取り組みを推進しました。北海道から九州に至る遠距離の輸送比率が高いため、トラック輸送と比較し、CO2排出量約87%削減を達成しました。また、鉄道の輸送障害に備え、日本通運のモーダルコンビネーションサービスであるSea&Rail輸送網も活用し、関西-九州間で船舶を一部利用しています。 |
【先進技術賞】
案件名 | NXスーパーエクスプレスカーゴ |
受賞者 | 日本通運株式会社、株式会社ジェイアール東日本物流 |
概要 | JR東日本物流が提供する新幹線荷物輸送サービス「はこビュンQuick」と、日本通運の集配ネットワークを組み合わせた即日配達サービスです。自動車や航空機に加え、新たな即日輸送の手段として注目されており、小口貨物分野における環境負荷の低減が期待されています。サービスの対象エリアは、JR東日本新幹線の主要駅(東京、新青森、盛岡、仙台、新潟、長野、金沢など)相互間です。10kgの荷物を輸送した場合、トラック輸送と比べてCO2排出量を4.3kg、約94%削減できる見込みです。 |
【奨励賞】
案件名 | 愛知県~福岡県、広島県、山口県の自動車用塗料の鉄道輸送への転換(ISOタンク利用) |
受賞者 | 日本通運株式会社、日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 |
概要 | 物流2024年問題、カーボンニュートラルへの対策から、高浜工場-九州・中国地区向けのモーダルシフトに取り組んだ案件です。貨物駅での一時保管サービスを活用することにより、従来のタンクローリー輸送時には難しかった、納入の急な延期等にも柔軟に対応することが可能となりました。取り組みに際して、荷主・納入先を含めた関係者間で綿密な調整を行った上で実現に至りました。本取り組みにより、CO2排出量が235t、71%の削減が可能となります。 |
【奨励賞】
案件名 | NXダイレクトコンソリデーションサービス ~内航船を利用した九州、山口地区発の輸出混載貨物の新サービス~ |
受賞者 | 日本通運株式会社 |
概要 | 北米、欧州向け輸出混載貨物を対象中心に、従来、博多港から神戸港までトラックで転送していた貨物を、博多港-東京港の内航船にモーダルシフトしました。この取り組みにより、環境負荷の低減だけでなく、リードタイムの短縮や、海外港での中継回数の減少による輸送品質の向上、さらに30%以上のコスト削減も実現しました。本サービスでは、従来と比べて年間8t、77%のCO2排出量削減が可能となります。 |
【奨励賞】
案件名 | NXダイレクトフィーダー ~内航船で輸入貨物を地方港まで海上輸送~ |
受賞者 | 日本通運株式会社 |
概要 | 輸入貨物を対象に、従来、陸上ドレージ輸送されていた貨物を、日本通運が手配する内航コンテナ船(東京港-仙台港など)を利用して輸送するモーダルシフトを実施しました。輸入貨物の国内輸送は、輸入者側で手配することが多いことを利用し、NXグループの国内ネットワークで最終配達先まで一貫して輸送が可能です。 従来、使用後の空バンを京浜港へ返却する必要がありましたが、この取り組みにより地方港での返却が可能となりました。本サービスを利用することで、東京港から山形市へドレージ輸送した場合と比較し、約1t、59%のCO2排出量削減となります。 |
NXグループは今後も、物流において環境負荷の低減を進めるとともに、省資源・循環型社会の構築に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現を目指してまいります。