~欧州におけるヘルスケア産業の物流ハブとしてサービスを拡充~
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社、NXベルギー株式会社(社長:Michael Kamm、以下、NXベルギー)は、5月16日(金)、ブリュッセル空港貨物地区の新施設「Brucargo Central」において、物流施設を開設しました。
(倉庫外観)
(倉庫内観)
(開所式の様子*1)
ベルギーは、世界的な製薬企業に加え、医薬品の製造受託機関やワクチン製造会社、バイオテクノロジー分野の研究機関が多く、製造・開発の集積拠点となっています。
NXベルギーは、Pharma Aero*2への加盟やGDP(Good Distribution Practice)認証の取得に加え、2024年にはヘルスケア部門を新設するなど、高品質な医薬品物流サービス提供に注力しています。
この度、さらなるサービス拡充を目指し、ブリュッセル空港貨物地区内の倉庫及び本社機能を、同地区中心部に再開発された新物流施設「Brucargo Central」へ移転しました。NXベルギーは「Brucargo Central」で営業を開始した初めての企業となります。
新倉庫は従来の倉庫の約2倍となる延床面積10,000㎡を誇ります。約2,000㎡のエリアでは、2℃~8℃(冷蔵)、15℃~25℃(定温)の2温度帯に対応した温度管理が可能です。さらに、高品質セキュリティシステム(TAPA-Class A*3 認証を近日中に取得予定)を完備し、医薬品など厳格な温度管理が求められる貨物の安全な保管・輸送を実現します。2025年中には、GDP認証の取得を予定しています。
また、オフィスや作業スペースも併設し、従来の3拠点を統合することで、業務の効率化を図っています。NXベルギーは本施設を、欧州における医薬品をはじめとするヘルスケア産業の物流ハブと位置づけ、グローバルな物流サービスの拡充を進めてまいります。
NXグループは、グローバルネットワークと蓄積された高度なロジスティクスのノウハウにより、今後もお客様の課題に応え、事業拡大をサポートしてまいります。
*1 写真左から4番目:NXベルギー社長 Michael Kamm
同5番目:NX欧州地域総括 柿山 慎一
*2 Pharma Aero:製薬会社、CEIV Pharma認証コミュニティ、空港会社やその他の航空貨物業界における共同連合。業界を超えて医薬品航空輸送の課題に取り組むプロジェクトを考案・開発することを目的に2016年に発足され、ブリュッセル空港、マイアミ空港が主導で活動を行っている。
*3 Transported Asset Protection Association。警備・安全の実践手法における最高峰のガイドライン。TAPAの基準は、その要求するレベルにより最上級のLevel Aから最小限の基準であるLevel Cの3段階に分かれており、Level Aは154項目での審査を受け、TAPAセキュリティ基準の監査要件が全て満たされている場合に認証されます。