ニュースリリース

日本通運、新たな医薬品物流サービス「NX Pharma-TC」を開始

~GDP認証の医薬品専用物流拠点と輸配送ネットワークを活用し、全国の医薬品卸売事業者へ輸送~

 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:齋藤充)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:堀切智 以下、日本通運)は、新たな医薬品物流サービス「NX Pharma-TC」を開始しました。WHO基準のGDP(Good Distribution Practice)認証を取得した医薬品専用物流拠点(東日本医薬品センター(埼玉県久喜市)・西日本医薬品センター(大阪府寝屋川市)・九州医薬品センター(福岡県北九州市))と輸配送ネットワークを活用し、全国の医薬品卸売事業者へ輸送します。
 このサービスは、製薬メーカーを対象としており、製薬大手のCSLベーリング株式会社にサービス提供を開始しました。

【背景と概要】

 NXグループは、「NXグループ経営計画2023~非連続な成長‟Dynamic Growth"~」において、医薬品産業を重点産業と位置付け、医薬品物流の高度化・多様化するニーズにお応えするため、国内外で安心・安全な医薬品サプライチェーンの構築に取り組んでいます。
 具体的な取り組みとして、医薬品専用物流拠点と専用車両を活用した輸配送ネットワークにおいてGDP認証を取得しています。
 日本国内の医薬品輸送においては、複数の物流事業者が介在するケースが一般的ですが、NXグループは製薬メーカーの製造所から全国の医薬品卸売事業者まで統一・標準化された品質マネジメントシステムによる高品質な物流サービスを開始しました。

【サービスのイメージ】

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【「NX Pharma-TC」の特徴】

1.品質の統一・標準化
 製薬メーカーの製造所(委託先製造所を含む)や日本通運以外の在庫拠点から、医薬品を集荷し、医薬品卸売事業者の物流センターまで、NXグループの統一・標準化された品質マネジメントシステムで高品質に輸送します。

2.GDP(医薬品の適正流通基準)認証
 医薬品専用物流拠点および専用車両による輸配送ネットワークは、2温度帯管理(室温:15~25℃、保冷:2~8℃)やセキュリティ対策などWHO基準のGDP認証を取得しています。

3.データ管理
 積込みから荷下ろしまで各ステータスの温度情報、位置情報を車両単位、パレット単位、ケース単位でリアルタイムにトレースすることが可能です。また、これらのデータを、医薬品物流システムに記録・保存します。

4.全国輸送体制
  NXグループの医薬品専用物流拠点から全国の医薬品卸事業者へ医薬品専用車両が定時運行します。また、運行ダイヤに沿った集荷サービス(製薬メーカーの製造所、日本通運以外の在庫拠点からの集荷)も提供します。

■温度管理モニタリングデータイメージ

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【お客様の声 CSLベーリング株式会社様】

 全国配送を前提として、「GDPガイドラインへの準拠水準」「豊富な自社アセット」「競争力のある価格」の観点から弊社のパートナーとして最適という判断を下し、業務開始以降その判断は間違えていなかったと感じている。益々の製品の安定供給を目指し、日本通運様とのパートナーシップを深め、継続して日本の医療に貢献していく。

 NXグループは、今後も物流を通して医薬品の価値を高め、必要とする人々の健康に寄与するべく、医薬品業界の課題に対応したソリューションを提供してまいります。