ニュースリリース

日本通運、福岡発沖縄向け医薬品の海上輸送サービスを拡充

~ 輸送便数と積載量を拡大し、温度管理機能を強化 ~

 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:齋藤充)のグループ会社、日本通運株式会社(社長:堀切智)は、福岡発沖縄向けの医薬品海上輸送において、輸送便数と積載量を拡大し、温度管理機能を強化することでサービスを拡充しました。

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(沖縄向け医薬品輸送用リーファー・コンテナ)

■ 背景

 NXグループは、「NXグループ経営計画2023~非連続な成長‟Dynamic Growth"~」に おいて、医薬品産業を重点産業と位置付け、お客様の高度化・多様化するニーズにお応えするため、国内外で安心・安全な医薬品サプライチェーンの実現に取り組んでいます。
 福岡発沖縄向けの医薬品海上輸送においては、天候の影響による欠航や遅延による輸送途中での長時間の温度管理に課題がありました。その課題に対応するため、輸送便数と積載量を拡大し、温度管理機能を強化することで、医薬品の海上輸送サービスを拡充しました。

■ 医薬品海上輸送サービスの概要

1.輸送便数の拡大

 福岡発沖縄向けの海上輸送サービスをこれまでの週2便から週3便に拡大しました。これにより、お客様の医薬品の輸送スケジュールに柔軟に対応することができます。

2.積載量の増強

 福岡発沖縄向け医薬品の海上輸送については、冷凍機を搭載したリーファー・コンテナを使用します。コンテナ内での積載方法を見直したことで1輸送あたりの積載量を約2倍に増強しました。これにより、医薬品の安定供給に向けて、より安心・確実な輸送体制を提供いたします。

3.輸送中の温度管理機能の強化

発送元から配達先まで医薬品の管理温度(2~8℃ および1~30℃)に対応します。
港湾作業時の温度逸脱リスクに重点を置いた6か月にわたる実証実験を実施し、35℃以上の猛暑日においても管理温度内での輸送が可能であることを確認しました。
輸送中はすべての工程で温度情報が計測・記録され、トラックによる陸上輸送時の温度情報と連携し、シームレスなデータを生成することができます。
また、WMS(倉庫管理システム)やTMS(輸送管理システム)と連携することで、End to Endで商品の出荷状況や輸送ステータス、輸送時の温度状況などの情報を即座に可視化することができます。

■ サービス図

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 NXグループは、今後も物流を通して医薬品の価値を高め、必要とする人々の健康に寄与するべく、医薬品業界の課題に対応したソリューションを提供してまいります。