ニュースリリース

NIPPON EXPRESSホールディングス、資源循環型ビジネスを展開するecommitへ出資

~CVCの第2号案件として「廃棄ゼロ」のサーキュラー・エコノミー構築を目指す~

 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:齋藤充)は、本年1月に設立したCVCファンド「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」の第2号案件として、不要品の回収・選別・再流通を通じて資源循環型ビジネスを展開する株式会社ecommit(CEO:川野 輝之、以下「ECOMMIT」)に対して、10月13日に出資いたしました。

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■出資の背景・目的と今後の展開

 今日、モノの大量生産・大量廃棄による環境への負荷が世界的に深刻な問題となっています。この問題に対処するため、環境負荷の少ない製品づくりを促進し、廃棄物を減らすためリサイクル、リユースを推進することで環境への負荷を軽減し、持続可能な社会への転換を図ることが求められています。

 そのような要求に応えるべく、ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」をテーマとし、主にアパレル業界において、リサイクル・リユースに関するノウハウ、コネクションを15年以上にわたり蓄積、構築してきました。ECOMMITは、自社開発のトレーサビリティシステムにより、回収から再流通まで"モノの流れ"をデータ化し、捨てられてしまうものを回収・選別し、それを活用できる先へと繋げることで、サーキュラー・エコノミー(*1)の実現を目指しています。

 

 NXグループは、サスティナビリティビジョン「事業を通じて世界の人々のより良い暮らしと持続可能な社会の発展を支える」を掲げ、循環型社会の実現に向け事業活動で排出される廃棄物の削減と3R(リサイクル・リユース・リデュース)の推進、反復資材の活用や環境商材などの環境配慮型商品を提供してきました。

 ECOMMITへの出資により、NXグループが重点産業と位置付けるアパレル産業のお客様に対し、ECOMMITの回収・選別ノウハウやトレーサビリティシステムと、NXグループのロジスティクスソリューションを組み合わせ、動脈・静脈物流を融合した新たな事業モデルを国内外で創出することに取り組んでまいります。

 今後両社で行う共創活動(*2)を通じて、モノの廃棄を減らし、あらゆるモノの循環の仕組みを作ることで、あたらしいモノづくりのインフラ構築を推進します。また、NXグループのグローバルネットワークを活用し、地球規模での「廃棄ゼロ」のサーキュラー・エコノミーの実現を目指します。

【ecommit社 事業概要】

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 NXグループは、長期ビジョンの達成に向けて、「サステナビリティと経営の統合」をコア戦略の1つに定め、持続的な成長とステークホルダーとの共創による企業価値向上を目指しています。
 今後も、ビジネスモデルの進化や新たなサービスの提供、国内外の企業とのパートナーシップを通じて、サステナビリティ課題を解決し、循環型社会・持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

■投資先 株式会社ecommit 概要

所在地 鹿児島県薩摩川内市水引町2803番地
創立年月日 2007年8月17日
代表者 川野 輝之
資本金 5億7,401万円(資本準備金含む)
従業員数 130名(2023年1月現在)
事業内容 循環型社会に向けたインフラ・システム開発及びリユース・リサイクル事業
ホームページ https://www.ecommit.jp/

*1:サーキュラー・エコノミー:原材料と廃棄物を抑制し、既存製品を繰り返し利用する循環型経済のこと。
*2:共創活動:NXグループ各社とCVCが連携して、お客様や現場オペレーションの付加価値となるスタートアップへ投資し、NXグループとスタートアップが協業を通じて共に事業成長を目指すこと。