ニュースリリース

NX欧州、ルフトハンザ・カーゴと持続可能な航空燃料(SAF)に関する契約を締結

~ SAFを使用し共同で航空貨物輸送におけるCO2排出量削減に取り組む ~

 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:齋藤充、以下、NXホールディングス)のグループ会社、NX欧州有限会社(社長:柿山慎一、以下、NX欧州)は、ルフトハンザ・カーゴと航空貨物輸送時の持続可能な航空燃料(SAF)使用に関する契約を6月20日(火)に締結しました。

20230621-1-1.png

 環境に優しい航空燃料の使用により、NXグループは1年間で約3,150トンの排出削減を実現することができます。さらに、SAFの製造および供給時に発生するCO2、いわゆるWell-to-Tank排出に対して認定された気候保護プロジェクトへの貢献も含まれています。

 NXグループは、気候変動への対応として2030年までに2013年比でグループ全体のCO2自社排出量(SCOPE1,2)の50%削減、さらに2050年までにカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目標として掲げ、日本通運では、2023年までに2013年比でCO2排出量30%削減に相当する排出量35万トンを目指しています。さらに、NXホールディングスは、2023年5月に、Science Based Targets(SBT)の認定を受けるべくコミットメントレターを提出し、2050年のカーボンニュートラル社会の実現にグループ一体となって取り組んでいます。

 ルフトハンザ・カーゴのアシュウィン・バート最高経営責任者は、「グローバルパートナーとして、NX欧州との間には長年にわたる信頼関係があります。また、両社にとって重要な持続可能性の目標においても、NX欧州と協力して取り組んできました。我々が協力し合うことで初めて、サプライチェーン全体を通じてビジネスをより環境に優しくすることができます。航空貨物輸送において、SAFがより多く使われるほど、化石燃料の使用を減らし、航空貨物業界全体をより持続可能なものにすることが可能になるでしょう」と強調しました。
NX欧州の柿山慎一社長は、「航空貨物輸送の需要の増加が環境に与える影響を常に意識しています。私たちはこの現実を十分に認識し、地球温暖化を抑制するための行動を急がなければなりません。このSAF使用を推進するための合意は、より緑豊かな未来への一歩となります。ルフトハンザ・カーゴと共に、持続可能な社会に貢献し、気候変動対応を継続的に推進していきます。」と述べました。

 NXグループは、これからも長期的視野に立ったサステナビリティ経営を実践し、事業を通じて気候変動対策に取り組むことで、人々のより良い暮らしと持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

ルフトハンザ・カーゴ

 2022年の売上高46億ユーロと2022年の輸送量72億トンキロメートルを誇るルフトハンザ・カーゴは、航空貨物輸送の世界的なリーディングカンパニーの一つです。同社は現在、世界中で約4,100人の従業員を雇用し、空港間のビジネスに特化しています。ネットワークは100 カ国以上の約300 都市をカバーしており、貨物専用機とルフトハンザ航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空、ユーロウィングス・ディスカバー、サンエクスプレスの各社が運航する旅客機の貨物キャパシティ、さらにトラックを利用しています。貨物ビジネスの大半はフランクフルト空港を経由して取り扱われています。世界で最も持続可能な貨物航空会社となることを目標に掲げており、これを達成するために、最先端のテクノロジーと持続可能性の分野への継続的な投資を行っています。2022年には、B777Fフリートの拡大、A321フレイターによる短距離・中距離ネットワークの拡大、SAFプログラムの継続といった重要なマイルストーンが達成されました。2023年には、貨物輸送機に順次シャークスキン技術を取り入れ、SAFプログラムを拡大し、さらなるCO2 排出量の削減を目指す予定です。ルフトハンザ・カーゴはDeutsche Lufthansa AG の完全子会社であり、ルフトハンザグループにおけるロジスティクスビジネスを専門としています。