ニュースリリース

インドネシアで、ハラール製品の一貫輸送体制を確立

~巨大市場でハラール産業を強力にサポート~

 当社の現地法人、日通インドネシア物流株式会社(社長:吉岡浩志)、NEXロジスティクスインドネシア株式会社(社長:米内山徹治)は、それぞれ6月と7月に、インドネシアのハラール認証機関であるインドネシア・ウラマー評議会 食料・薬品・化粧品研究所(LPPOM-MUI)からハラール認証を取得しました。

 人口のおよそ9割がイスラム教徒で占められているインドネシアでは、ハラール製品の需要が高いうえ、経済発展による消費需要や人口増加により、ハラール市場のさらなる拡大が見込まれます。
 また、2019年にインドネシアで流通、取引される食品・化粧品・医薬品にハラール認証取得義務を課す法律の施行も予定されており、同国国内の消費者および関連企業の注目が高まっております。

 この度、認証を取得した日通インドネシア物流では、すでに18,000m2の倉庫にて、グローバルに事業展開されるお客様のハラール食品の取り扱いを開始しております。

 今回、日通インドネシア物流とNEXロジスティクスインドネシアが認証を取得したことにより、本年4月に取得したインドネシア日本通運と合わせて、グループ3社が航空・海運フォワーディング、倉庫保管および配送までの包括的なハラール物流サービスの提供が可能となります。

20180821-1-1.jpg

(日通インドネシア物流 倉庫外観)

20180821-1-2.jpg

(NEXロジスティクスインドネシア 倉庫外観)

 当社は、ハラール製品への関心が高まるインドネシアにおいて、ハラール物流サービスのネットワークを構築し、イスラム市場へ進出するお客様のサプライチェーンをサポートするとともに、今後もムスリムの方々へ安心、安全をお届けしてまいります。

【当社のハラール物流への取り組み】

  1. マレーシア
    • 2014年12月  JAKIM(※1)よりハラール認証MS2400-1(運送)を取得
    • 2015年6月  ハラール機内食最大手の「ブラヒム社」と業務提携契約を締結
    • 2016年10月  JAKIMよりトラック・貨物用コンテナの宗教洗浄(※2)を自社で行う事が可能となる認証を取得
    • 2017年5月  JAKIMよりハラール認証MS2400-2(倉庫)を取得
  2. 日本
    • 2016年1月  日本ハラール協会より倉庫に関するハラール認証を取得(東京海運支店)
    • 2016年2月  日本ハラール協会より輸送に関するハラール認証を取得(東京海運支店)
    • 2017年3月  日本ハラール協会より倉庫・輸送に関するハラール認証を取得(福岡海運支店)
  3. インドネシア
    • 2018年4月  インドネシア・ウラマー評議会よりハラール認証を取得(インドネシア日本通運)
    • 1 JAKIM:マレーシアのハラール認証機関であるマレーシアイスラム開発局の略称
    • 2 宗教洗浄:ハラール食品にとって不浄な状態(豚や豚派生商品を取り扱った場所など)を清浄することをいう。輸送の際には、予めトラックや貨物用コンテナをJAKIMの規則に従って洗浄し、清浄な状態にしなければならない。
    20180821-1-3.jpg

    (日本通運のハラール物流ロゴ)
    日本通運は、ハラール物流を実施している象徴としてロゴマークを作成しました。
    ハラール貨物の識別や、お客様への認知活動に使用いたします。