ニュースリリース

日通、新造船「ひまわり8」へ海洋表層モニタリング装置を搭載

~本邦沿岸域の気象・水産データの精度向上へ貢献~

 当社は、3月1日、特定非営利活動法人ヴォース・ニッポン(以下、ヴォース)との間で、海洋計測機器を当社の新造船「ひまわり8」へ搭載することで合意しました。

 同船が航行中、ヴォース殿の設置した機器が自動的に海洋データを計測し、1分ごとに回収されたデータが、ただちに無償・無制限で公開されます。

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(ひまわり8(イメージ))

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(モニタリング装置(イメージ))

 ヴォース殿は、民間船舶を利用して海洋表面を長期的にモニタリングすることで、気候変動や水循環など地球環境の変動を正確に把握するためのデータ収集を行い、精度の高い現場測定値として無償で情報公開しています。

 既に取り組んでいる外洋の計測データは、豪州の海洋観測統合システムやベトナムの海洋研究所など、沿岸国のデータベースや世界中で予測モデルの解析値などに活用されています。

 当社の「ひまわり8」は東京~北海道間に就航し、本邦沿岸海域の塩分と水温データを計測する予定です。計測されたデータは沿岸海域の気象海象予測や水産分野の漁況予測、沿岸域の海流や生物環境などの研究分野等への活用が期待されます。

 なお、「ひまわり8」は、3月30日(木)下関市で進水式を執り行う予定です。

 当社は、社会の更なる発展に貢献するとともに、環境保全を推進する活動にも力を注いでまいります。