ニュースリリース

日通、米国発メキシコ・サンルイスポトシ向け鉄道、トラック混載サービスを開始

2015年8月11日

~日系物流企業唯一のメキシコFTZ内保税倉庫を活用し、通関時のリスク低減と安定した輸送スケジュールを実現~

 当社の現地法人、米国日本通運株式会社(社長:藤居憲二 以下、米国日通)とメキシコ日本通運株式会社(社長:古江忠博 以下、メキシコ日通)は、6月22日よりメキシコ中央高原エリア・サンルイスポトシ市向けに混載輸送サービス「XB3300 Borderless Rail(クロスボーダー3300 ボーダーレス レール)」、「XB3300 Borderless Truck(クロスボーダー3300 ボーダーレス トラック)」をそれぞれ開始しました。

 いずれも、昨年11月に開設した日系物流企業唯一の保税倉庫「サンルイスポトシ・ロジスティクスセンター」(以後、SLC)を活用し、メキシコへの輸出における最大の懸案である、国境での「プレビオ」(注1)を回避するサービスです。

  • 「XB3300 Borderless Rail」
    自動車関連産業の集積地であるオハイオ州マリオンから鉄道輸送を利用して、メキシコ・サンルイスポトシまで輸送する、日系物流企業で初めての鉄道クロスボーダー混載サービスです。
  • 「XB3300 Borderless Truck」
    全米各地からメキシコ国境に近いテキサス州ラレドに荷物を集約、トラックでメキシコ・サンルイスポトシまで輸送します。
「XB3300 Borderless Rail」利用イメージ

「XB3300 Borderless Rail」利用イメージ

「XB3300 Borderless Truck」利用イメージ

「XB3300 Borderless Truck」利用イメージ

【両サービスの特長】

  1. プレビオは、国境で行わず、当社従業員立会いの下でSLC内にて実施
    →貨物のダメージリスク、紛失リスクを低減
  2. 当社施設まで保税運送が可能な為、所要時間が不安定な国境での通関を回避
    →遅延リスクを低減すると同時に、貨物の輸送・取り扱い状況を容易に把握可能
  3. 米国日通が開発した鉄道・トラック輸送ポータルサイト「WEB(ウェブ)-DTS(ディーティーエス)」により、手軽に見積もり・出荷手配・輸送経歴確認・出荷管理、が可能

【サービス比較】

  XB3300 Borderless Rail XB3300 Borderless Truck
発地(米国) オハイオ州マリオン テキサス州ラレド
着地(メキシコ) サンルイスポトシ・ロジスティクスセンター
CFS間輸送日数 12~13日 1日
従来のトラック混載
サービス運賃との比
※(当社比)
約40%削減 約10%削減
オハイオ州の工場からメキシコ中央高原まで、750ポンド(約340kg)の自動車部品(Class150)を輸出した場合、で試算

 当社は、自動車産業を中心にますます活発化するカナダ~米国~メキシコ間の物流において、様々なモードによるクロスボーダー輸送や、メキシコ国内10都市13拠点のネットワークを駆使した輸送・ロジスティクスサービスを提供し、お客様の高品質・低コストなサプライチェーンの構築に貢献します。

注1 プレビオとは、メキシコ独特の輸入申告前貨物検査制度。実際にCFSでコンテナから取り出した貨物の内容や数量等と、輸入通関書類との整合性を通関業者が現物検査によりチェックする。

以上