ニュースリリース

日通、海上輸送サービス「メキシコ中央高原ダイレクト混載」を開始

2015年5月13日

~ダメージリスク軽減、コスト削減を実現~

 当社は、コンテナ1本に満たない小口貨物を、日本から自動車産業の集積するメキシコ中央高原エリアに輸送する海上混載一貫輸送サービスを5月27日から開始します。

 新サービス「メキシコ中央高原ダイレクト混載」は、東京、横浜、名古屋、神戸からメキシコ、マンサニージョ港またはラザロカルデナス港経由でメキシコ日通自営の保税倉庫「サンルイスポトシ・ロジスティクスセンター」まで輸送する高品質な海上混載一貫輸送サービスです。日本でのコンテナ詰めからメキシコ日通の保税倉庫でのコンテナからの貨物取り出し、シラオ、ケレタロ、アグアスカリエンテスなどの各都市への配送まで一貫して日通グループが取り扱います。

 これまでメキシコ中央高原エリア向けの小口貨物を港でコンテナから取り出す際、指定会社だけが作業を許されていました。また、メキシコ独特の通関制度である事前検査(以下、プレビオ ※1)を行う際も指定会社が貨物をコンテナから取り出すため、当社は貨物状況を把握し、輸送品質を管理することができませんでした。
 「メキシコ中央高原ダイレクト混載」は、コンテナからの取り出し作業を自社施設で行うとともに貨物の輸送状況も逐一把握できる仕組みを構築、メキシコ特有の輸送品質の問題を解決します。
 また、当サービスでは、港で通関せず「サンルイスポトシ・ロジスティクスセンター」まで輸送、必要な貨物だけを都度通関することができるため、輸入通関を含めたトータル輸送コストは、従来と比較して最大で約60%(※2)の削減が可能となり、最終荷受人までの輸送日数も最大で3日短縮します。

   ■「メキシコ中央高原ダイレクト混載」の特徴
(1)中央高原エリアへダイレクト輸送でコスト削減
(2)日通グループによるインタクト輸送で安心
(3)輸送状況を「見える化」し、リスク軽減

 メキシコ日通は、昨年11月、サンルイスポトシ市内のフリートレードゾーン(FTZ)に、日系物流企業として初めて保税倉庫「サンルイスポトシ・ロジスティクスセンター」を開設しました。
 当社ではこのサンルイスポトシ自社拠点を、カナダ~米国~メキシコ間の3300キロにわたる米州域内トラック輸送の当社基幹商品である「ⅩB3300」、及び、今般開始する「メキシコ中央高原ダイレクト混載」の結節拠点と位置づけ活用していきます。
 さらに、当拠点を軸にメキシコ中央高原の各都市、及びメキシコ国内主要都市を網羅したシャトル便運行による、域内輸送サービスも展開してまいります。

※1 プレビオとは、メキシコ独特の輸入申告前貨物検査制度。実際にCFSでコンテナから取り出した貨物の内容や数量等と、輸入通関書類との整合性を通関業者が現物検査によりチェックする。
※2 日本からサンルイスポトシまで約1トンの貨物を、従来の弊社マンザニージョ向け混載サービスで輸送した場合と、新サービスで輸送した場合で比較。(弊社比 本年4月の運賃で比較)

以上