2003年12月11日
当社は、欧州地域におけるEUの連合強化や物流自由化の流れを受け、欧州域内を面としてとらえ、お客様の域内物流について全体最適をご提案・実現する汎欧州ロジスティクス構想を推進しております。この構想に基づき、従来からのフォワダー業務だけでなく、お客様や市場の物流変化に対応できるロジスティクス機能を構築していくことを目的として、英国およびドイツにおける拠点施設の拡充を次のとおり行なっております。
1. | 英国における現地法人、英国日本通運株式会社(桜井清文社長)は、英国南中央部の拠点であるミッドランド・ディストリビューションセンター(レスター州ラタワース市マグナパーク)の倉庫拡張建設が2003年10月に竣工しました。ミッドランド・ディストリビューションセンターは、1992年に英国国内各地への配送拠点として開設され、航空・海運フォワーディングとディストリビューションを組み合わせた倉庫サービスを提供してまいりました。同センターがあるマグナパークおよびその近郊は、自動車産業を中心とした工業地帯であるとともに、英国の「へそ」として幹線道路が集中しており、消費者物流の配送拠点としても地理的に恵まれているため、今後も物流の増大が見込める地域であります。今回の拡張では、新たにハイリーチ・フォークリフト使用による、ハイラック&ナローアイルシステムを導入し、約21,000パレットの収容能力を持たせ、同地区に進出されているお客様の物流ニーズに十分お応えする体制を整備いたしました。 |
2. | ドイツにおける現地法人、ドイツ日本通運有限会社(中谷桂一社長)は、2004年8月の営業開始予定で、フランクフルト国際空港敷地内南部貨物地区に自社施設建設を決定いたしました。これは、今まで主に空港共同上屋に委託していた、エアラインパレット(輸出入貨物)のビルドアンドブレイク業務を自社でハンドリングするとともに、短期保税保管を含む、自社による一貫したロジスティクス業務を同施設内で行なうことで、オペレーションの高速化・高品質化を図ることを目的としています。また、同施設は、ドイツ国内はもとより欧州域内の航空貨物のハブ機能を持たせ、今後増大が予想される中東欧の物流にも積極的に対応してまいります。さらに、施設はセキュリティー面にも十分配慮し、完成時には警備安全基準であるTAPA(Transported Asset Protection Association)の最上級基準である、「A」規格の認定を取得すべく取り組んでまいります。 |
以上
〔施設概要〕 | ||
英国日本通運株式会社 ミッドランド・ディストリビューションセンター (NIPPON EXPRESS (U.K.) LTD. Midland Distribution Centre) |
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所在地 |
Unit 5110, Hunter Boulevard,Magna Park,Lutterworth,Leicester LE17 4XN U.K. | |
TEL |
44 (1455)550727 | |
FAX |
44 (1455)558473 | |
倉庫面積 |
20,077m2(拡張前12,077m2) | |
ドイツ日本通運有限会社 フランクフルト・ロジスティクスセンター(仮称) (NIPPON EXPRESS(DEUTSCHLAND)GMBH Frankfurt Logistics Center) |
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所在地 |
Cargo City South,Frankfurt Arport,60549,Frankfurt,Germany | |
敷地面積 |
15,743m2 | |
総床面積 | 8,104m2 | |
業務内容 |
輸入貨物のブレーク、輸出貨物のビルドアップ、短期保税保管、ロジスティクス業務 | |
連絡先 |
ドイツ日本通運(有)フランクフルト支店 | |
TEL |
49(6107)774-0 | |
FAX |
49(6107)774-142 | |