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メッセージ
皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社 社⻑の堀切智でございます。
ここに謹んでご挨拶申し上げます。
2025年12月期の世界経済は、インフレの鈍化と漸進的な金融緩和が追い風となり、新興国を中心に底堅さをみせ、緩やかに成長した一方で、米国の通商政策や各国の対応策を巡る経済の不透明感の高まり、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の不安定化など、地政学リスクや経済安全保障上の不確実性は依然として高い状況で推移いたしました。
このような経済情勢のなか、当社事業を取り巻く環境としましては、国際物流では、米国の関税措置の影響による駆け込み需要が一部ではみられたものの、その反動も含めて当社の主力である日本を含むアジア発は総じて低調な荷動きとなりました。加えて、海上・航空輸送ともに運賃相場の下落の影響を受ける状況で推移いたしました。国内物流では、個人消費が緩やかな回復をみせ、設備投資にも持ち直しの動きがみられたものの、荷動きは総じて力強さに欠ける状況で推移いたしました。また、労働力不足の深刻化、燃料費の高止まりや物価高による輸送原価の上昇、環境規制対応に伴うコスト増など、物流業界全体で構造的な課題への対応が必要な状況にありました。
引き続き、地政学リスクや経済安全保障上の不確実性によるサプライチェーンへの影響、労働力不足や各種コストの上昇などに注視が必要な状況にあります。
NXグループは、このような経営環境のもと、2024年1月にスタートいたしました5年間の経営計画「NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “Accelerating Sustainable Growth〜持続的な成長の加速〜”」の2年目となる2025年度は、よりスピード感をもって長期ビジョンである「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、経営計画に掲げる「グローバル市場での事業成長の加速」「日本事業の再構築」「サステナビリティ経営の推進」の取組みを進めるとともに、「企業価値向上に向けた取組み」を強化してまいりました。
「グローバル市場での事業成長の加速」につきましては、サプライチェーン全体を俯瞰し、トータルなロジスティクスソリューションを通じてお客様の課題解決を実現することをコンセプトとして、アカウントマネジメントの高度化の取組みを進めるとともに、End to Endソリューションの提供に注力してまいりました。
「日本事業の再構築」につきましては、日本事業の再構築の根幹となる事業基盤の変革の取組みとして、日本通運では2025年1月に社内カンパニー制を導入し、マーケット特性の異なるエリアごとに組織を区分けし、それぞれの経営目標の達成に向け、経営資源の適切かつ効率的な再配置を進めてまいりました。
「サステナビリティ経営の推進」につきましては、サステナビリティ経営をすべての事業活動の基盤と位置付け、企業価値の向上と社会価値の創出の両立を実現するため、重要課題(マテリアリティ)の解決に向けた取組みを着実に進めてまいりました。
「企業価値向上に向けた取組み」につきましては、長期ビジョンの実現に向けた第2ステップと位置付けた現経営計画目標の達成に向けて2025年2月に「企業価値の向上に向けた取組み」をアップデートし、アセットの保有戦略の見直しを含めたバランスシートマネジメントの強化、資本政策の見直しと事業ポートフォリオマネジメントなどの取組みを強化してまいりました。
NXグループは、長期ビジョンである「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向けて変革を加速させ、さらなる成長と、より一層の企業価値向上に努めてまいります。引き続き皆様のご理解とあたたかいご支援をお願い申し上げます。
2026年3月
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社
代表取締役社長 社長執行役員
堀切智